レゴは、レゴアイコンなどの人気シリーズやエピックゲームズのフォートナイトとのコラボレーションの成功により、2024年上半期の収益が13%増の310億デンマーククローネ(約46億5000万ドル)に達すると発表した。CEOのニールス・クリスチャンセンは、レゴの製品ポートフォリオ全体にわたる幅広い強さを強調し、成長は消費者の購買習慣の変化ではなく、販売量の増加によるものだと述べた。インフレによる玩具業界の売上の世界的な低迷にもかかわらず、レゴの戦略的な製品多様化は、若者と大人の両方のビルダーを魅了し続けている。
マテルやハズブロなどの競合他社が売上の減少を報告している一方で、レゴの財務状況は対照的で、成長中の企業であることを示している。クリスチャンセン氏は、消費者がより安価なセットを選んだ過去数年とは異なり、2024年は購入嗜好が安定し、販売量が増加していると強調した。この傾向は、主要なフランチャイズに関連したテーマ別セットや植物モデルなどのオリジナル作品を含む、プレミアムで多様な製品に対する消費者の関心を維持するレゴの能力を強調している。
米国とヨーロッパでは、レゴの売上は堅調に推移していますが、中国市場はまちまちです。中国では消費者が大型商品への出費に慎重なため、売上全体が横ばいですが、レゴは多数の店舗をオープンするなど、この地域への投資を続けています。クリスチャンセン氏は、中国における長期的な可能性について楽観的であり、現在の市場の課題にもかかわらず、戦略的コミットメントを示しています。さらに、レゴは持続可能性への取り組みを強化し、再生可能でリサイクル可能な素材を製品に使用することを大幅に増やしています。
クリスチャンセン氏は、同社がより高価な持続可能な素材に投資し、そのコストが消費者に転嫁されていないことを指摘し、これはレゴの環境保護への献身と業界全体の慣行への影響を反映していると述べた。同社の回復力と革新的なアプローチは、困難な世界経済の中で持続的な成長に向けて同社を有利な立場に立たせており、多様化と持続可能性への戦略的重点の有効性を実証している。